物流コストの内訳と相場・推移│4つの削減アイデア【事例あり】

労働力不足や燃料の高騰、配送の小口化・多頻度化などにより、企業の売上に占める物流コストの割合が増加しています。企業が収益状況を改善し、利益を最大化するには、物流コストの削減に取り組むことが重要です。

そこで本記事では、物流コストの内訳や相場、具体的な削減のアイデアを解説します。物流コストの削減に役立つソリューションとその導入事例もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

物流コストの基礎知識

物流業務ではさまざまなコストが発生します。物流コストを削減するには、どのような費目があるのか正しく理解することが重要です。こちらでは、物流コストの概要と比率の相場や推移を解説します。

物流コストとは

物流コストとは、物流業務で発生する費用のことです。モノの移動にかかる輸送費だけではなく、モノの梱包や保管などにかかるコストも含まれます。物流コストは「支払い形態」や「物流プロセス」によって種類が分かれます。詳細は下記の表をご確認ください。

分類方法 コスト 該当する費用の例
支払い形態別 支払い物流費 輸配送や事務作業の外注費、倉庫の賃借料など
社内物流費(自家物流費) 物流倉庫の維持費や人件費、社内システムの管理費、車両の修理費など
物流プロセス別 調達物流費 原材料や部品の調達にかかるコスト
販売物流費 商品や製品の販売にかかるコスト
社内物流費

社内業務によって発生するコスト

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物流コスト比率の相場や推移

物流コスト比率とは、売上全体に対して物流コストが占める割合を指します。2021年度の全業種における物流コストの平均値は5.70%で、過去20年間で最大の値を記録しました。2019年度は4.91%、2020年度は5.38%となっており、近年は物流コストが高騰傾向にあります。要因としては、人材不足によるトラック運賃や荷役費の値上げなどが考えられます。

【出典】「我が国の物流を取り巻く現状と取組状況」(経済産業省・国土交通省・農林水産省)

【出典】「2021年度物流コスト調査結果を発表しました ~売上高物流コスト比率は5.70%~」(公益社団法人 日本ロジスティクスシステム協会)

物流コストの内訳

続いては、物流コストの内訳を物流機能別にご紹介します。物流に関連するコストは数多くありますが、あくまでコスト削減を考える際に注目するべき費用を列挙します。企業により扱う項目が統合・細分化されるなどして異なることもあるため注意しましょう。

費用の種類 費用の概要 該当する費用の例

輸送費

荷物の輸送にかかる費用 チャーター便の車両費用、宅配便の配送料、自社トラックのガソリン代、減価償却費など
荷役費 入出荷作業によって発生する費用 入庫費、出庫費、流通加工費など
保管費 商品の保管にかかる費用 自社倉庫の維持費、減価償却費、保管スペースの賃借料、外部委託費など
包装費 梱包作業に必要となる費用 資材費用、人件費など
管理費・人件費 物流プロセスの管理にかかる費用 システムの導入費、利用料、人件費など

輸送費

輸送費とは、輸送にかかる費用のことで運送費とも呼ばれます。具体的には、輸送に利用するチャーター便などの車両費用や宅配便の配送料、自社トラックのガソリン代や減価償却費などが該当します。

輸送費はコストの内訳の中でも比率が大きくなりやすいのが特徴です。2021年度の輸送費の物流コスト比率は54.3%で、製造業では 59.4%、卸売業では 38.8%、小売業では 42.6% でした。コスト削減の実現に向けて注視するべき費用といえるでしょう。

【出典】「2021 年度 物流コスト調査報告書【概要版】 」(日本ロジスティクス システム協会)

荷役費

荷役費とは、物流センターや倉庫などの物流拠点で貨物を入出荷する際に発生するコストのこと。入庫・出庫にともなうピッキングや仕分け作業、流通加工などの工程で発生する費用が含まれます。荷役作業は、システムの導入や機械化によって業務効率を改善しやすい部分であり、コスト削減の余地が大きい項目です。

保管費

保管費は、出荷まで商品を保管する際に発生するコストを指します。具体的には、自社倉庫の維持費や減価償却費、保管スペースの賃借料、外部委託する際の保管料などが挙げられます。保管費は、輸送費に次いで物流コストにおける構成比が大きい項目です。先の調査によると、2021年度の保管費の物流コスト比率は17.0%で、製造業では17.1%、卸売業では19.5%、小売業では13.0%でした。

包装費

包装費は、倉庫内で行われる商品の梱包作業に関連する費用です。商品を安全に輸送するために必要なダンボールやケースなどの資材にかかる費用や、作業担当者の人件費などが含まれます。包装費を削減するには、作業プロセスにおける無駄を省き、業務を最適化することが重要です。また、梱包資材の見直しにより単価を安価に抑えられる場合もあります。

管理費・人件費

管理費とは、物流プロセスを管理するために必要なコストで、物流管理費とも呼ばれます。在庫管理システムや倉庫管理システムの導入費、利用料、担当者の人件費などが主な費目です。まとまった費用がかかりやすい項目であり、特にシステムの導入に関しては費用対効果の高いサービスを選ぶことが大切です。

物流コストの削減方法・アイデア【事例あり】

物流コストを削減するには、どのような視点でアプローチすれば良いのでしょうか。こちらでは、物流コストを適正化するためのアイデアを4つご紹介し、実際にコスト削減に成功した事例も取り上げます。

分散している拠点を集約させる

全国に分散している拠点を一部のエリアに集約させることで、倉庫の賃借料や保管費などの削減が見込めるため、コスト削減が期待できます。拠点間の移動や在庫調整のコストも抑えやすくなるでしょう。

ただし、拠点数を絞り過ぎると配送距離が長くなるため、輸送費が高くなるリスクもあります。正確な収支シミュレーションを行った上で施策を検討しましょう。

人件費や管理費を見直す

物流コストを削減するには、人件費や管理費などの金額が大きくなりやすい項目を見直すことが重要です。人件費や管理費の負担が大きい場合は、アウトソーシングの活用などを通してコストを適正化しましょう。

アウトソーシングには、物流コストの見える化や変動費化につながる、コア業務に注力しやすくなるなどのメリットがあります。一方で、委託費用が発生する点や企業に応じて委託できる業務の範囲が異なる点に注意が必要です。

物流管理システムを導入する

物流コストの削減には物流管理システムの導入も有効です。物流管理システムとは、物流における全工程を一元管理するためのシステムです。倉庫管理や受注管理、配送管理などの機能が搭載されています。

物流管理システムを導入することで、入出荷や配車などに必要な一部業務を省人化・自動化でき、業務効率の向上や人件費の削減が可能です。また、自社で配送まで行っている場合は、運行管理機能を活用することで配送ルートを最適化でき、ドライバーの負担軽減や燃料費の削減に役立ちます。

事務などの細かい作業の効率化を図る

物流コストの削減に取り組む場合は、日常的に発生する細かな事務作業にも目を向けることがポイントです。例えば、入出荷や在庫に関する情報を紙ベースで管理している場合は、変動があるたびに転記業務が発生します。システムの導入により、これを自動化・効率化できれば、在庫管理にかかるコストや人件費の削減につながります。

現場で発生する細かな作業の効率化には、現場帳票システムの「i-Reporter」がおすすめ。
i-Reporterは、帳票の設計から作成、管理までを行える多機能な現場帳票の電子化システムです。使い慣れた紙やエクセルの帳票をそのまま移行できることから、ペーパーレス化や業務効率化による物流コストの削減を求める多くの企業様にご好評いただいています。

i-Reporterの導入で業務効率の改善を実現したのが、株式会社ミントウェーブ名古屋工場様です。こちらの企業では、以前は部品の入庫数や在庫数などのデータを紙またはシステムに手入力しており、作業者の負担の増大や入力漏れ・ミスなどの課題を抱えていました。

そこで導入したのがi-Reporterです。入荷時に伝票のQRコードを読み取り、タブレット上の電子帳票に入庫数を入力するだけで、ほかの自社システムにもデータが自動的に反映される仕組みを構築しました。これにより入出庫作業の効率化を実現し、月に840分ほどかかっていた出庫の管理作業を90%削減しました。

導入事例の詳細については、下記よりご確認ください。

【i-Reporterユーザー事例】月に840分ほどかかっていた出庫の管理作業を90%軽減

まとめ

今回は、物流コストの概要や内訳、具体的な削減方法をお伝えしました。労働力不足や物流需要の増大などの影響により、多くの企業で物流コストの削減が求められています。物流コストを抑えるには、現在負担している物流コストを正確に把握した上で、業務効率の改善や適切なソリューションの導入を行うことが重要です。物流コストを最適化し、利益の最大化を実現しましょう。

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