目次
調査サマリー
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調査概要
調査概要:業務ミスに関する課題調査
調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
調査期間:2023年8月30日〜同年8月31日
有効回答:倉庫・物流・製造業の現場責任者・担当者107名
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはなりません。
≪利用条件≫
1 情報の出典元として「i-Reporter」の名前を明記してください。
2 ウェブサイトで使用する場合は、出典元として、下記リンクを設置してください。
URL:https://i-reporter.jp/
2024年問題に向けた取り組み、約半数が「進んでいる」と回答
「Q1.あなたのお勤め先では、2024年問題に向けた取り組みは進んでいますか。」(n=107)と質問したところ、「かなり進んでいる」が18.7%、「やや進んでいる」が28.0%という回答となりました。
・かなり進んでいる:18.7%
・やや進んでいる:28.0%
・あまり進んでいない:18.7%
・全く進んでいない:12.1%
・わからない/答えられない:22.4%
具体的な取り組み、「入出庫管理の効率化」や「検査業務の効率化」
Q1で「かなり進んでいる」「やや進んでいる」と回答した方に、「Q2.2024年問題に向け、お勤め先で行っている取り組みについて具体的に教えてください。(複数回答)」(n=50)と質問したところ、「入出庫管理の効率化」が58.0%、「検査業務の効率化」が50.0%、「労働環境・条件の改善」が50.0%という回答となりました。
・入出庫管理の効率化:58.0%
・検査業務の効率化:50.0%
・労働環境・条件の改善:50.0%
・作業工数の把握/見える化:48.0%
・ITを活用した輸送効率の向上:44.0%
・荷積み・荷下ろしの効率化:42.0%
・倉庫内作業の自動化/ロボットの導入:38.0%
・納品頻度、納品ロットの見直し:32.0%
・勤怠管理の強化:32.0%
・その他:2.0%
ー47歳:輸送費見直し
・わからない/答えられない:0.0%
「労働環境の整備」や「作業の効率化」などの取り組みも
Q2で「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q3.Q2で回答した以外に、2024年問題に向け、行っている取り組みがあれば自由に教えてください。(自由回答)」(n=50)と質問したところ、「労働環境の整備」や「作業の効率化」など20の回答を得ることができました。
<自由回答・一部抜粋>
・46歳:労働環境の整備。
・31歳:作業の効率化。
・42歳:環境。
・41歳:見える化。
・42歳:勤怠。
・52歳:改革。
・60歳:勤務管理が厳しくなった。
約7割が倉庫・物流業務を行う中で「ミスがよく発生する」と回答
「Q4.あなたのお勤め先では、倉庫・物流業務を行う中でミスがよく発生すると感じますか。」(n=107)と質問したところ、「非常に感じる」が15.9%、「やや感じる」が50.5%という回答となりました。
・非常に感じる:15.9%
・やや感じる:50.5%
・あまり感じない:22.4%
・全く感じない:5.6%
・わからない/答えられない:5.6%
倉庫・物流業務を行う際に起こるミス、第1位「ピッキングミス」、第2位「数量のカウントミス」
Q4で「非常に感じる」「やや感じる」と回答した方に、「Q5.あなたのお勤め先で、倉庫・物流業務を行う際に起こるミスを教えてください。(複数回答)」(n=71)と質問したところ、「ピッキングミス」が69.0%、「数量のカウントミス」が57.7%、「在庫管理表と実在庫数のずれ」が52.1%という回答となりました。
・ピッキングミス:69.0%
・数量のカウントミス:57.7%
・在庫管理表と実在庫数のずれ:52.1%
・管理表への記入ミス・漏れ・形式のバラツキ:46.5%
・誤出荷・誤配送によるクレームや廃棄:46.5%
・紙の管理表からシステムへの転記ミス:26.8%
・紙の書類の紛失:16.9%
・その他:1.4%
ー45歳:破損
・わからない/答えられない:0.0%
ミスが起こる原因、「手作業への依存度が高いから」が63.4%で最多
Q4で「非常に感じる」「やや感じる」と回答した方にお聞きします。「Q6.なぜ、倉庫・物流業務の際にミスが起きていると思いますか。(複数回答)」(n=71)と質問したところ、「手作業への依存度が高いから」が63.4%、「作業プロセスが複雑だから」が46.5%、「出荷の際のチェック項目が多いから」が46.5%という回答となりました。
・手作業への依存度が高いから:63.4%
・作業プロセスが複雑だから:46.5%
・出荷の際のチェック項目が多いから:46.5%
・長時間の勤務や高い仕事の負荷による疲労がたまっているから:45.1%
・社内の教育が不十分で、業務への知識や手順が不完全だから:39.4%
・バーコードを一つずつ読み取りしているため作業が長時間にわたるから:18.3%
・その他:7.0%
ー54歳:集中力の問題
ー38歳:従業員同士の足の引っ張り合い(人の評価を落としたい人が多い)
ー29歳:環境が悪い
ー47歳:環境悪化
・わからない/答えられない:1.4%
ミスの対応のコストや皺寄せ、「ミスへの対応により本来の業務時間が奪われる」や「クレーム処理への対応」など
「Q7.倉庫・物流業務の際に発生したミスに対応するために、どのようなコストや皺寄せが発生していますか。(複数回答)」(n=107)と質問したところ、「ミスへの対応により本来の業務時間が奪われる」が56.1%、「クレーム処理への対応」が46.7%、「運送会社との信頼関係悪化」が32.7%という回答となりました。
・ミスへの対応により本来の業務時間が奪われる:56.1%
・クレーム処理への対応:46.7%
・運送会社との信頼関係悪化:32.7%
・納期の遅延:32.7%
・情報管理の手間増加:29.9%
・状況を調査するための費用:29.0%
・廃棄量の増加:14.0%
・その他:0.9%
・わからない/答えられない/ミスが発生したことがない:5.6%
「人員不足」や「ミスに対応する為、時間に追われる」なども
Q7で「わからない/答えられない/ミスが発生したことがない」以外を回答した方に、「Q8.Q7で回答した以外に、倉庫・物流業務の際に発生したミスに対応するためのコストや皺寄せがあれば、自由に教えてください。(自由回答)」(n=101)と質問したところ、「人員不足」や「ミスに対応する為、時間に追われる」など46の回答を得ることができました。
<自由回答・一部抜粋>
・52歳:人員不足。
・60歳:ミスに対応する為、時間に追われる。
・41歳:コスト増。
・41歳:ヒューマンエラー。
・55歳:短時間に出庫、チェック項目の記入増大の為。
・43歳:システム管理を行う。
・44歳:再生産の時間と電話連絡。
半数以上がミスが発生した後、ミス防止への優先度や予算が「変わった」と回答
Q5で「非常に感じる」「やや感じる」と回答した方に、「Q9.倉庫・物流業務を行う中でミスが発生した後、業務ミス防止への優先度や予算は変わりましたか。」(n=71)と質問したところ、「とても変わった」が18.3%、「やや変わった」が32.4%という回答となりました。
・とても変わった:18.3%
・やや変わった:32.4%
・あまり変わらなかった:36.6%
・全く変わらなかった:8.5%
・わからない/答えられない:4.2%
まとめ
今回は、倉庫・物流・製造業の現場責任者・担当者107名を対象に、業務ミスに関する課題調査を実施しました。
まず、2024年問題に向けた取り組みについて約半数が「進んでいる」と回答しており、具体的な取り組みとしては、「入出庫管理の効率化」や「検査業務の効率化」などが挙げられています。また約7割が倉庫・物流業務を行う中では「ミスがよく発生する」と回答しており、「ピッキングミス」「数量のカウントミス」が多く発生していることが分かりました。その原因としては、「手作業への依存度が高いから」が最多となりました。また、ミスが発生した後の対応によって、本来の業務時間が奪われたり、クレーム処理などの皺寄せがいくことが明らかになりました。
この調査から、業務ミスの主な原因は「手作業への依存度が高い」ことであり、これが効率性と品質に影響を与えていることが明らかになりました。ミスが発生した後の対応により、本来の業務時間や信頼関係に大きな影響が出ていることも分かり、手作業へ依存する事のデメリットが浮き彫りになりました。紙の電子帳簿の電子化などで手作業からの脱却をし、ミスが発生しない職場作りを目指してみてはいかがでしょうか。
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