エクセルで二次元バーコード(QRコード)の読み取りをするには?

Excelはビジネスにおいて多岐にわたるデータ管理や分析を行うことができる強力なツールです。その応用範囲はQRコードの読み取りにまで広がります。

一度はみたことのある、商品の値段や成分表示などを記載したバーコードは正式には「一次元バーコード」と呼ばれ、横方向にだけ情報を持っているのが特徴です。

それに対して、 二次元バーコード は、縦横両方向に情報を持つコードで、 小さな面積に多くの情報を格納できる という特徴があります。その中でも代表的なものがQRコードで、株式会社デンソーウェーブの登録商標です。
QRコードは「 Quick Response 」の略で、「素早く読み取って反応する」という意味になります。

近年では、商品情報の確認やWebサイトへのアクセス、支払いに至るまで、幅広い分野で活用されているのをよく目にするでしょう。

この記事では、Excelを使用してQRコードを読み取る方法について詳しく解説します。

エクセルで二次元バーコード(QRコード)を読み取る方法

日常業務で扱うデータを効率的に管理するために、QRコードとExcelを組み合わせる方法を紹介します。「エクセルでQRコードを読み取れたら便利そうだけど、難しそう…」
そう思っている方もいるかもしれません。ExcelにはQRコードを読み取るための機能が備わっていませんが、 ちょっとした工夫 をすれば、エクセルでQRコードを読み取ることが可能になります。
今回は、2つの方法をご紹介します。

エクセルで二次元バーコード(QRコード)を読み取る方法その1

手順は以下の通りです。
• 開発タブを表示する
• バーコードを表示させる
• 二次元バーコードに変更する
• 値を二次元バーコードに反映させる
ここからは詳しく解説していきます。

Step1.「開発タブ」を表示する

開発タブはExcelの機能を最大化するために重要です。しかし、デフォルトではリボンに表示されていないことが多いため、自分で表示させる必要があります。表示するための手順は以下の通りです。

• リボンの何もないところで右クリック
• 表示されたメニューの一番下にある「リボンのユーザー設定」をクリック
• 右側の「メインタブ」の一覧の中から「開発」にチェックを入れる
• 「OK」をクリック

上記の手順で「開発タブ」が表示されます。

Step2.バーコードを表示させる

次にバーコードを表示させます。

  1. 「開発タブ」にて、「挿入」をクリック
  2. 「コントロール」の一覧から一番右下の工具のマークを選ぶ
  3. 表示されたメニューから「Microsoft BarCode Control 16.0」を選択し「OK」ボタンをクリック
    「Microsoft BarCode Control 16.0」はExcelにバーコードやQRコードを作成する機能を追加するための特別なツールです。このツールを選ぶことで、Excelのシート上にバーコードやQRコードを直接作成できるようになります。
  4. マウスポインターが「+」字型に変わるので、QRコードを挿入したいセルを選ぶ
  5. ドラッグしてバーコードを表示させる

「Sift」キーを押しながらドラッグすると、きれいな正方形にすることができます。

Step3.二次元バーコードに変更する

表示されたバーコードは、初期設定では一次元バーコードになっています。
これを二次元バーコードに変更します。

  1. バーコードの上で右クリック
  2. 「Microsoft BarCode Control 16.0 オブジェクト」→「プロパティ」を選択
  3. 表示されたプロパティ画面の「Style」の値を「1 – QR Code」に変更
  4. 「適用」→「OK」の順にクリック

Step4.値を二次元バーコードに反映させる

バーコードを表示させたセルの値を反映させるために、セルのデータを変更するだけで、その変更が即座にQRコードとして表示されるようになります。手順は以下の通りです。

  1. 二次元バーコードに反映させたい値を入力したセルを選択
  2. 「Ctrl」+「C」でコピー
  3. 先ほど作成した二次元バーコードを選択し
  4. 右クリック→「Microsoft BarCode Control 16.0 オブジェクト」→「プロパティ」の順に選択
  5. プロパティ画面の「Value」の項目にカーソルを移動し
  6. 「Ctrl」+「V」で貼り付けます。
  7. 最後にプロパティ画面の「適用」→「OK」の順にクリック

エクセルで二次元バーコード(QRコード)を読み取る方法その2

この方法では少し異なる手順ですが、「エクセルで二次元バーコード(QRコード)を読み取る方法その1」のStep4.までは同じです。

Step5.値を直接二次元バーコードに反映させる

  1. 開発タブを表示する
  2. バーコードを表示させる
  3. 二次元バーコードに変更する
  4. 値を二次元バーコードに反映させる

上記の手順を繰り返し、QRコードオブジェクトをセットします。

Step6.二次元バーコードを右クリック

二次元バーコードに反映させたい値を直接入力する場合は、QRコードオブジェクトを右クリックし、メニューから「プロパティ」を選択します。

Step7.「プロパティ」の「Value」の項目に直接反映させたい値を入力し、「×」ボタンでプロパティを閉じる

プロパティウィンドウで、Value項目に直接データを入力することで、入力した値が即座にQRコードに反映されます。

  1. 「Microsoft BarCode Control 16.0 オブジェクト」→「プロパティ」の順にクリック
  2. 表示されたプロパティ画面の「Value」の項目に、反映させたい値を入力
  3. 入力が完了したら、プロパティ画面右上の「×」ボタンをクリック
  4. プロパティを閉じる

この手順で、入力した値が二次元バーコードに反映されます。

エクセルで読み取った二次元バーコード(QRコード)の活用方法

ExcelとQRコードの組み合わせを活用することで、業務効率を向上させることができます。 メリットとして、自由なレイアウトで二次元バーコードを埋め込むことができ、在庫管理やデータ入力を簡素化し、ミスを減らすことに繋がります。

二次元バーコード(QRコード)を大量に読み込む

大量のQRコードを読み取るためには、バーコード用フォントをダウンロードし、Excelのセルで使用することが便利です。

バーコード用フォントとは、数値や文字列などの値を変換してバーコードとして表示することができ、在庫管理の棚卸リスト作成に役立ちます。

スマートフォンアプリと連携する

最近では、専用の二次元バーコードリーダーアプリを使うことで、簡単に二次元バーコードを読み取れるようになりました。高価なハンディターミナルなどの専用端末を用意する必要がなくなりました。

ハンディターミナルとは、主に物流や小売業などの現場で活躍する、頑丈で持ち運びやすい小型のコンピューターです。バーコードリーダーが内蔵されており、商品に貼られたバーコードをスキャンして、その商品に関する情報を瞬時に読み取ることができます。

i-Repo Scanは、従来のハンディターミナルでは難しかった、複数のバーコード読み取りやバーコードの破損、太陽光が反射する環境や、小さいラベルといった厳しい条件でも読み取りが可能です。

複数バーコードを一括&連続で読み取るi-Repo Scan

エクセルで作成した二次元バーコード(QRコード)が読み取れない原因と対処法

二次元バーコードは、多少の汚れや傷があっても読み取ることができるように設計されています。しかし、状況によっては読み取りエラーが発生することもあるので、原因と一般的な解決策について解説します。

二次元バーコードが小さすぎる

二次元バーコードが小さすぎると、読み取りの認識ができないことがあります。

対処法として以下の4つをお試しください。
• Excelのオプションで画像の解像度を調整し、解像度を上げる
• 印刷する場合は、印刷設定で拡大する
• 高解像度の画像形式(PNGなど)で保存する
• 画面上で表示する場合は、画像サイズを調整する

二次元バーコードが隠れている

QRコードが他のオブジェクトや画像に隠されると、正確に読み取れません。この対策は以下の2つです。

  • QRコードを単独で配置し、他の要素と重ならないようにする
  • 読み取り環境の問題の場合もあるので、照明やカメラのピントを調整する

エクセルとQRコードの組み合わせで業務効率化を実現

今回は、エクセルで二次元バーコード(QRコード)を読み取る方法について解説しました。
ExcelでQRコードを読み取ることで、業務の効率化を進めることが可能です。特に在庫管理やデータ入力においては、紙ベースの帳票をデジタル化し、スマートに管理することができます。

QRコードの読み取り・作成を検討する際に、ぜひ検討していただきたいのが 「i-Repo Scan」 です。

i-Repo Scanを導入することで、複数バーコードの一括&連続読み取り機能により作業効率が大幅に向上します。ノーコードで業務に応じたバーコード読み取りアプリを作成可能であり、iPhone/iPadアプリとして提供されるため、導入コストを大幅に削減できるでしょう。

また、読み取ったデータは、クラウド上で一元管理。 ExcelやCSV形式での出力も容易なため、データ分析や業務改善にも役立ちます。

QRコードを活用した業務効率化にご興味のある方は、ぜひ一度お試しください。

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