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〜企業規模による推進状況の違いや課題は?〜
この度、中小企業(従業員10~300名)の総合小売、食料品小売業の管理職(役員相当、部長相当、課長相当、係長・課長補佐相当、主任(マネージャー)相当)100名を対象に、中小企業の賞味期限管理のデジタル化に関する実態調査を実施しました。
調査概要
- 調査概要:中小企業の賞味期限管理のデジタル化に関する実態調査
- 調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
- 調査期間:2024年4月30日〜同年5月1日
- 有効回答:中小企業(従業員10~300名)の総合小売、食料品小売業の管理職(役員相当、部長相当、課長相当、係長・課長補佐相当、主任(マネージャー)相当)100名
≪利用条件≫ 1 情報の出典元として「株式会社シムトップス」の名前を明記してください。 2 ウェブサイトで使用する場合は、出典元として、下記リンクを設置してください。 URL:https://i-reporter.jp/
勤務先の賞味期限チェックの実施頻度、「毎日」が52.0%で最多
「Q1.お勤め先の賞味期限チェックの実施頻度を教えてください。」(n=100)と質問したところ、「毎日」が52.0%、「2~3日に1回程度」が9.0%、「月に1回以上」が9.0%という回答となりました。
・毎日:52.0%
・2~3日に1回程度:9.0%
・1週間に1回程度:7.0%
・2週間に1回程度:2.0%
・3週間に1回程度:2.0%
・月に1回以上:9.0%
・わからない/答えられない:19.0%
1ヶ月間の賞味期限チェックを行う商品の個数、「5,000個未満」が52.0%、そのうち「1,000個未満」が31.0%で最多
「Q2.1ヶ月間に、賞味期限チェックを行う商品の個数を教えてください。」(n=100)と質問したところ、「1,000個未満」が31.0%、「1,000個~3,000個未満」が13.0%、「3,000個~5,000個未満」が8.0%、という回答となりました。
・1,000個未満:31.0%
・1,000個~3,000個未満:13.0%
・3,000個~5,000個未満:8.0%
・5,000個~10,000個未満:4.0%
・10,000個~30,000個未満:4.0%
・30,000個~50,000個未満:0.0%
・50,000個以上:6.0%
・わからない/答えられない:34.0%
賞味期限管理の方法に、34.0%が「満足していない」と回答
「Q3.お勤め先での賞味期限管理の方法に満足していますか。」(n=100)と質問したところ、「あまり満足していない」が27.0%、「全く満足していない」が7.0%という回答となりました。
・非常に満足している:8.0%
・やや満足している:37.0%
・あまり満足していない:27.0%
・全く満足していない:7.0%
・わからない/答えられない:21.0%
勤務先の賞味期限管理の方法、「紙帳票」や「在庫管理システムなどが上位に
「Q4.お勤め先の賞味期限管理の方法を教えてください。」(n=100)と質問したところ、「紙帳票」が25.0%、「在庫管理システム」が19.0%、「Excelやスプレッドシート」が13.0%という回答となりました。
・紙帳票:25.0%
・在庫管理システム:19.0%
・Excelやスプレッドシート:13.0%
・POSシステム:11.0%
・賞味期限管理アプリ:3.0%
・その他:3.0%
ー46歳:目視
・わからない/答えられない:26.0%
「紙帳票」や「Excelやスプレッドシート」で管理している企業の約7割が、「非デジタルでの賞味期限管理」に課題を実感
Q4で「紙帳票」「Excelやスプレッドシート」と回答した方に、「Q5.非デジタルでの賞味期限管理に課題を感じていますか。」(n=38)と質問したところ、「非常に感じている」が39.5%、「やや感じている」が28.9%という回答となりました。
・非常に感じている:39.5%
・やや感じている:28.9%
・あまり感じていない:26.3%
・全く感じていない:0.0%
・わからない/答えられない:5.3%
非デジタルでの賞味期限管理に感じている課題、「チェック漏れやミスのリスクがある」が80.8%で最多
Q5で「非常に感じている」「やや感じている」と回答した方に、「Q6.非デジタルでの賞味期限管理において感じている課題を教えてください。(複数回答)」(n=26)と質問したところ、「チェック漏れやミスのリスクがある」が80.8%、「期限チェックを行う時間や人手が足りない」が57.7%、「管理不足により過剰在庫や廃棄ロスに繋がる」が34.6%という回答となりました。
・チェック漏れやミスのリスクがある:80.8%
・期限チェックを行う時間や人手が足りない:57.7%
・管理不足により過剰在庫や廃棄ロスに繋がる:34.6%
・データの更新に時間がかかるため、確認が遅くなる:26.9%
・非効率な発注により原価率の上昇や、機会損失が発生する:3.8%
・その他:0.0%
・わからない/答えられない:0.0%
「手間がかかり間違いのリスクが大きい」や「記入漏れやミスがある」などの課題も
Q6で「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q7.Q6で回答した以外に、非デジタルでの賞味期限管理において感じている課題があれば、自由に教えてください。(自由回答)」(n=26)と質問したところ、「手間がかかり間違いのリスクが大きい」や「記入漏れやミスがある」など22の回答を得ることができました。
<自由回答・一部抜粋>
55歳: チェック確認が煩雑になる。
61歳: スタッフの間で管理能力に差があること。
59歳: 記入漏れやミスがある。
53歳: 人手がない。
54歳: 時間がない。
44歳: デジタルにして誤発注などを防ぎたいのと、人力に限界がある。
46歳: 手間がかかり間違いのリスクが大きい。
「在庫管理システム」、「賞味期限管理アプリ」、「POSシステム」で管理している企業の約6割が、「デジタルでの賞味期限管理」に課題を実感
Q4で「在庫管理システム」「賞味期限管理アプリ」「POSシステム」と回答した方に、「Q8.デジタルでの賞味期限管理に課題を感じていますか。」(n=33)と質問したところ、「非常に感じている」が12.0%、「やや感じている」が45.5%という回答となりました。
・非常に感じている:12.0%
・やや感じている:45.5%
・あまり感じていない:27.3%
・全く感じていない:6.1%
・わからない/答えられない:9.1%
デジタルでの賞味期限管理に感じている課題、「データ更新が遅れ、常に最新の情報を確認できない」や「データ入力の誤りが頻発し、精度が担保できていない」が上位に
Q8で「非常に感じている」「やや感じている」と回答した方に、「Q9.デジタルでの賞味期限管理において感じている課題を教えてください。(複数回答)」(n=19)と質問したところ、「データ更新が遅れ、常に最新の情報を確認できない」が36.8%、「データ入力の誤りが頻発し、精度が担保できていない」が31.6%、「システム画面が複雑(直感的ではない)なため、担当者の教育に時間がかかる。」が21.1%という回答となりました。
・データ更新が遅れ、常に最新の情報を確認できない:36.8%
・データ入力の誤りが頻発し、精度が担保できていない:31.6%
・システム画面が複雑(直感的ではない)なため、担当者の教育に時間がかかる:21.1%
・他システムとの連携が取れておらず、二重管理になっている部分がある:21.1%
・システムの利用料や維持、更新に必要な費用が高額:10.5%
・多言語対応の不足:0.0%
・その他:0.0%
・わからない/答えられない:15.8%
約7割が、「将来的に賞味期限のチェック、管理のデジタル化を考えている」と回答
Q4で「紙帳票」「Excelやスプレッドシート」と回答した方に、「Q10.将来的に賞味期限のチェック、管理のデジタル化を考えていますか。」(n=38)と質問したところ、「考えている」が23.7%、「やや考えている」が42.1%という回答となりました。
・考えている:23.7%
・やや考えている:42.1%
・あまり考えていない:23.7%
・全く考えていない:0.0%
・わからない/答えられない:10.5%
賞味期限管理をデジタル化することで期待する効果、「従業員のコア業務に専念できる時間が増える」や「過剰在庫や廃棄ロス削減による仕入れコストの最適化」など
Q10で「考えている」「やや考えている」と回答した方に、「Q11.賞味期限管理をデジタル化することで、どのような効果を期待していますか。(複数回答)」(n=25)と質問したところ、「従業員のコア業務に専念できる時間が増える」が64.0%、「過剰在庫や廃棄ロス削減による仕入れコストの最適化」が60.0%、「在庫不足による売り逃しを防ぐ(販売機会の最大化)」が32.0%という回答となりました。
・従業員のコア業務に専念できる時間が増える:64.0%
・過剰在庫や廃棄ロス削減による仕入れコストの最適化:60.0%
・在庫不足による売り逃しを防ぐ(販売機会の最大化):32.0%
・商品が常に在庫にあることによる顧客満足度の向上:28.0%
・売れ筋商品や季節の動向などの分析改善:28.0%
・クレームの減少:24.0%
・その他:0.0%
・わからない/答えられない:0.0%
まとめ
今回は、中小企業(従業員10~300名)の総合小売、食料品小売業の管理職(役員相当、部長相当、課長相当、係長・課長補佐相当、主任(マネージャー)相当)100名を対象に、中小企業の賞味期限管理のデジタル化に関する実態調査を実施しました。
まず、勤務先の賞味期限チェックの実施頻度は、「毎日」が52.0%で最も多く、その管理方法として約4割が、「紙」や「Excelやスプレッドシート」などアナログな管理をしていることがわかりました。また、「紙」や「Excelやスプレッドシート」で管理している約7割の企業が、「非デジタルでの賞味期限管理」に課題を感じていることが明らかとなり、「チェック漏れやミスのリスク」(80.8%)や「期限チェックを行う時間や人手が足りない」(57.7%)などの課題を抱えているようです。一方で、約7割が、将来的に「賞味期限のチェック、管理のデジタル化を考えている」と回答しており、「従業員のコア業務に専念できる時間が増える」(64.0%)や「過剰在庫や廃棄ロス削減による仕入れコストの最適化」(60.0%)などに期待を寄せているようです。
今回の調査では、賞味期限管理のデジタル化への関心が高まっており、多くの企業が将来的にデジタル化を考慮していることがわかりました。デジタル化を進めることで、賞味期限の管理作業にかかる時間を削減できることはもちろん、「過剰在庫」や「廃棄ロス削減による仕入れコストの最適化」などの社会課題に貢献することが期待できるのではないでしょうか。
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