3カ月ごとに行う点検整備記録簿の書き方【テンプレート付き】  

自社でトラックのメンテナンスや車検を実施しているものの、担当者によってチェックの精度が異なる場合はありませんか?
ベテランや新人など業務経験に左右されずに、しっかりと点検を行いたいとお悩みの方がいるのではないでしょうか。
点検整備記録簿を自分たちで作成し、記入する必要がありますから、トラックのメンテナンスに詳しくない方は特に注意が必要です。
本記事では、トラックの3ヶ月ごとに行う点検整備記録簿の正しい記入方法をわかりやすく説明しています。
さらに、点検整備記録簿のテンプレートも提供していますので、社内での点検時にぜひご活用ください。

点検整備記録簿とは?

点検整備記録簿の概要と、必要性について解説します。

点検整備記録簿の概要

点検整備記録簿とは、整備状況を記録するための小冊子です。
「メンテナンスノート」や「定期点検整備記録簿」とも呼ばれており、過去の整備状況を記録することで車検の実施忘れや消耗部品の交換漏れなどを防ぐ役割があります。
点検整備記録簿を正確に記入することは、車の安全管理を行ううえで非常に重要です。

点検整備記録簿の記入は、点検を実施した人が行います。
事業用のバス、トラック、タクシーの場合は、3ヶ月ごとに51項目、12ヶ月ごとに101項目の点検が必要です。

参考:国土交通省 点検整備の種類 | 自動車

点検整備記録簿を正確に記入するには、専門的な技術と知識が必要です。
車に詳しくない人や専門知識がない人は、無理せず車検専門店や整備工場に相談しましょう。

点検整備記録簿が必要な理由

点検整備記録簿は適切なメンテナンスのタイミングを把握するために不可欠です。
いつどのような点検・整備を行ったか具体的に把握でき、車の安全性と性能を確保できます。
点検整備記録簿を管理することは、突然の故障を防ぐためにも重要です。

点検整備記録簿で整備状況を管理することは、車の修理コストを抑えることにもつながります。
車が故障した場合、多額の修理費がかかるケースがあります。点検整備記録簿を活用し、定期的にメンテナンスを行うことで修理費用を抑えられます。

【点検整備記録簿の書き方】注意点とテンプレート

ここからは、業者用のバス、トラック、タクシーの車検に必要な点検整備記録簿の書き方、注意点について解説します。
点検記録簿のテンプレートもご用意していますので、参考にしたい方はダウンロードしてみてください。

点検整備記録簿を書く際の注意点

点検整備記録簿は、以下のような記号を用いて記入します。

Inspection and Maintenance Record Book Notes

ほとんど点検整備記録簿に、上記のような記号一覧があるので、確認しながら記入しましょう。

以下の点検では以下箇所の点検と記載が必要です。

  • かじ取り装置
  • 制動装置
  • 走行装置
  • 緩衝装置
  • 動力伝達装置
  • 電気装置
  • 原動機
  • その他(有害なガスなどの発散防止装置、エア・コンプレッサ、車体・座席)
    上記の内容は、適宜自分で確認しながら記入を進めましょう。

点検整備記録簿のテンプレート

「点検整備記録簿を自分で作成するのは不安」という方は、下部ボタンからダウンロードが可能です。
どのような記入項目があるのか、車検前に確認をしておきましょう。

点検整備記録簿テンプレート のダウンロードはこちら

Inspection and Maintenance Record Book Form Template

【点検整備記録簿の書き方】各項目の記載内容

点検整備記録簿の記載内容について、項目ごとに解説します。

車両の基本情報項目

車両番号

車両番号とは、ナンバープレートに記載されている記号および番号のことです。車両を特定するうえで重要な番号であるため、間違えないよう正確に記入をしましょう。

車台番号

車台番号とは、車両1台ごとに割り当てられる番号のことです。任意で割り当てられる車両番号と異なり、国土交通省によって自動で割り当てられます。

車台番号の記載箇所は車種によって異なります。外的損傷が少ないエンジンルームや座席シートの下などに記載されているケースが多いため、確認のうえ記入しましょう。

原動機の型式

原動機の型式とは、エンジンの型式を指します。車検証に記載されているため、確認して記入しましょう。

車名・型式

車名とは、車両の商標名や一般的な名前です。たとえば、トヨタであれば「カローラ」、ホンダであれば「シビック」などが該当します。

同じ車名であっても型式が異なる場合があるため注意が必要です。たとえば、トヨタの「カローラ」では、「AE86」と「LE」という型式が存在します。車検証を確認し、正確に記入しましょう。

初度登録年月

初度登録年月日とは、車が運輸支局あるいは軽自動車検査協会にはじめて登録された年月日のことです。普通自動車の場合は、「初度検査年月」が初度登録年月として扱われます。車検証に記載されているため、確認し記入しましょう。

点検項目

点検箇所はかじ取り装置や走行装置など、さまざまな項目があります。点検すべき場所をきちんと確認しておきましょう。

かじ取り装置

ハンドル、ギアやボックス、ロッド、アーム類、ナックル、かじ取り車輪、パワーステアリング装置などの点検を実施します。
緩みや損傷がないか、パワーステアリングにはオイル漏れがないか確認をしてください。

制動装置

ブレーキペダル、駐車ブレーキ、駐車ブレーキ機構などの点検を実施します。ブレーキの効き具合や損傷、緩みがないか確認を行いましょう。

緩衝装置

リーフ・サスペンション、コイル・サスペンション、エア・サスペンション、ショック・アブソーバなどの点検を実施します。損傷、オイル漏れ、緩みがないかしっかりと確認しましょう。

動力伝達装置

クラッチ・トランスミッション、トランスファ・プロペラ。ドライブシャフト・デファレンシャルなどの点検を実施します。
オイル漏れがないか、オイルの量が適切かチェックしてください。

電気装置

点検装置・バッテリー・電気配線などの点検を実施します。損傷、緩みがないか確認を行いましょう。

原動機

エンジン本体・潤滑装置・燃料装置・冷却装置などの点検を実施します。加速の状態や損傷、緩み、オイル漏れがないか確認しましょう。

その他(有害なガスなどの発散防止装置、エア・コンプレッサ、車体・座席)

エグゾーストパイプ・マフラー・エアコンプレッサー・車枠、車体などの点検を実施します。損傷、緩みがないかチェックしてください。

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効率的にユーザー車検の管理を行うには、現場帳票電子化システム「i-Reporter」の導入を推奨します。
「i-Reporter」は保守・メンテナンス業務を電子化し、作業を効率化させるデジタルソリューションです。
車検では車の動作を実際に確認しながら点検、整備していくため、紙媒体の使用が多いのが実情です。

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  • 写真報告
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    など

特に、記録簿では内容、部位に応じてチェック記号や数字を記載する必要があるので、項目の選択性を導入することで記入ミスや漏れ等を事前に防止できます。
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