【製造現場における「記入業務」と「転記作業」に関する負担調査】「記入ミス」と「転記ストレス」はどこで発生しているのか?
この記事の要点
- 記入ミスが最も起きやすいのは「作業後のまとめ書き」(52.8%)|個人ではなく構造の問題
- 転記のボトルネックは「PC入力」(31.5%)と「確認作業」(24.1%)|実質「三度手間」が発生
- 8割超(82.4%)が転記作業にストレス|業務効率だけでなく従業員の定着にも影響
108名への調査で見えた、帳票業務のボトルネックとその改善アプローチ
目次

調査概要
- 調査名称
- 製造現場における「記入業務」と「転記作業」に関する負担実態調査
- 調査主体
- 株式会社シムトップス
- 調査方法
- インターネットリサーチ
- 調査対象
- 現場帳票をデジタル化しておらず、手書き記入・転記作業に課題を感じている製造業の現場担当者108名
- 調査実施日
- 〜
≪利用条件≫
1 情報の出典元として「i-Reporter」の名前を明記してください。
2 ウェブサイトで使用する場合は、出典元として、下記リンクを設置してください。
URL:https://i-reporter.jp/
はじめに
製造業の現場では、帳票への手書き記入と、その内容をPCや基幹システムに打ち込み直す「転記作業」が日常的に行われています。しかし、この作業が具体的にどの工程で問題を起こし、どの程度の負担を生んでいるのか。実態を数値で把握している企業は多くありません。
株式会社シムトップスでは、現場帳票の電子化ソリューション「i-Reporter(アイレポーター)」の提供を通じて、多くの製造現場が抱える帳票業務の課題に向き合ってきました。その知見をもとに、今回、紙帳票を中心に運用している製造業の現場担当者108名を対象に実態調査を実施しました。
本コラムでは、調査結果から明らかになった「記入ミスの発生ポイント」「転記作業のボトルネック」「ストレスと業務への影響」の3つの視点で、データを読み解いていきます。
① 記入ミスが集中する「5つの場面」
製造現場の記入ミスは「注意不足」ではなく「タイミング」の問題
帳票の記入業務において、記入ミスや記入漏れが発生しやすい場面を複数回答で尋ねたところ、以下の結果となりました。

| 記入ミスが発生しやすい場面 | 割合 |
|---|---|
| 作業が終わってから後でまとめて記入するとき | 52.8% |
| 時間に追われているとき | 46.3% |
| 作業の途中で記入するとき | 45.4% |
| 複数の項目を一度に記入するとき | 38.9% |
| 計算が必要な項目を記入するとき | 37.0% |
最も多かったのは「作業が終わってから後でまとめて記入するとき」で、過半数の52.8%でした。作業後に記憶をたどって書くため、記憶違いや抜け漏れが起きやすくなります。
次いで「時間に追われているとき」(46.3%)、「作業の途中で記入するとき」(45.4%)が並びます。いずれも、「記入に専念できない状況」でミスが発生していることがわかります。
つまり、現場の記入ミスは「個人の注意不足」ではなく、「記入するタイミングや状況」に起因する構造的な問題です。
対策としては、「作業のその場で入力できる仕組み」や「計算項目の自動化」など、記入環境そのものを改善するアプローチが有効だと考えられます。i-Reporterでは、タブレット端末を使って作業現場でそのまま帳票入力ができるため、「後でまとめて書く」必要がなくなり、記入ミスの発生タイミング自体を減らすことができます。
② 転記作業のボトルネックは「PC入力」と「確認作業」
記入→転記→確認の「三度手間」が現場の時間を圧迫している
転記作業の中で最も時間がかかっている工程を尋ねた結果、明確な偏りが見られました。

| 転記作業の工程 | 割合 |
|---|---|
| PCやExcelに入力する作業 | 31.5% |
| 入力内容を確認・チェックする作業 | 24.1% |
| 手書き文字を読み取る作業 | 22.2% |
| 紙の帳票を集める作業 | 10.2% |
| 基幹システムに転記する作業 | 5.6% |
「PCやExcelへの入力」が31.5%で最多となりました。紙の内容を見ながら一つずつ打ち込む単純作業でありながら、その物量が大きいため時間を食っています。
注目すべきは、2位の「入力内容の確認・チェック」(24.1%)です。転記後にもう一度確認する作業が必要になるということは、実質的に「三度手間」が発生していることを意味します。記入→転記→確認という三重の工程が、現場の時間を圧迫しています。
転記作業を効率化するなら、まず「PC入力」と「確認作業」の2つに着目することが優先です。
現場で直接デジタル入力できる環境を整えることで、この2つの工程を同時に削減できる可能性があります。i-Reporterは、まさにこの「PC入力」と「確認作業」のボトルネックを解消することを目的に設計されています。現場で入力したデータがそのままExcelやCSV、基幹システムに連携されるため、転記という工程そのものをなくすことができます。
③ 8割超がストレスを感じている転記作業の実態
「手間」の問題ではなく、メンタルと定着に関わるテーマ
紙で記録した内容をPCに入力し直したり、Excelや基幹システムに転記したりする作業に対するストレスを尋ねました。

「かなりストレスを感じている」(22.2%)+「ややストレスを感じている」(60.2%)
= 合計82.4%が転記作業にストレスを感じている
転記作業にストレスを感じている人は8割を超えました。「あまり感じていない」(13.9%)、「全く感じていない」(1.9%)と答えた人は合わせても15.8%にとどまります。
この数値は、転記作業が単なる「手間」ではなく、現場担当者のメンタル面にも影響を及ぼしていることを示しています。転記作業の改善は、業務効率だけでなく、従業員の働きやすさや定着にも関わる重要なテーマです。
④転記作業が現場にもたらす5つの影響
「現場に出られない」という本末転倒
転記作業によって、実際にどのような影響が出ているかを複数回答で尋ねました。

| 転記作業による影響 | 割合 |
|---|---|
| 転記作業に追われて、疲労やストレスが溜まっている | 40.7% |
| 現場の点検や作業など、本来やるべき業務に時間を割けていない | 37.0% |
| 転記のために事務所にいる時間が長く、現場に出られない | 31.5% |
| 転記ミスが原因でやり直しや確認作業が発生している | 30.6% |
| 残業や持ち帰り仕事の原因になっている | 19.4% |
最も多かったのは「疲労やストレスの蓄積」(40.7%)で、次いで「本来業務に時間を割けない」(37.0%)、「現場に出られない」(31.5%)と続きます。
特に注目すべきは、「現場に出られない」という回答です。製造業の現場担当者が、転記作業のために事務所に縛られるというのは、本末転倒です。現場でこそ価値を発揮すべき人材が、「紙をPCに打ち直す」という作業に時間を奪われています。これは生産性の損失であると同時に、品質管理のリスクでもあります。
また、「転記ミスによるやり直し」(30.6%)も無視できない数字です。手作業による転記である以上、一定の確率でミスが発生し、そのリカバリーにも時間がかかります。
i-Reporterのような現場帳票システムを導入すれば、現場での直接入力によって転記工程そのものがなくなります。事務所でのPC入力に費やしていた時間を、本来の現場業務に充てられるようになります。
⑤ 経営層は現場の負担を把握できているか
約5人に1人が「上には見えていない」と回答
最後に、記入業務や転記作業に費やす時間について、上司や経営層がどの程度把握していると思うかを尋ねました。

| 経営層の把握度 | 割合 |
|---|---|
| 十分に把握していると思う | 16.7% |
| ある程度は把握していると思う | 58.3% |
| あまり把握していないと思う | 17.6% |
| 全く把握していないと思う | 4.6% |
「十分に把握している」と答えた人はわずか16.7%でした。「ある程度」(58.3%)を含めれば多数派が一定の把握があると感じているものの、「あまり把握していない」(17.6%)+「全く把握していない」(4.6%)=合計22.2%にのぼります。
現場の担当者の約5人に1人が、「自分たちの負担は上に見えていない」と感じています。
この認識のズレは、帳票業務のデジタル化投資において重要な課題です。現場の負担が可視化されていなければ、投資対効果の判断もできません。まずは現状の業務実態をデータで把握することが、デジタル化検討の第一歩になります。
まとめ:帳票業務改善のためにまず確認すべき3つのポイント
本調査から、製造現場の帳票業務改善を検討する際に、まず確認すべきポイントが3つ見えてきました。
① 記入ミスは「後でまとめ書き」「時間に追われているとき」に集中する
→ 記入環境の改善が優先です。現場でリアルタイムに入力できる仕組みがあれば、最大の発生要因を取り除けます。
② 転記のボトルネックは「PC入力」と「確認作業」
→ 現場での直接デジタル入力により、転記と確認の二重工程を同時に解消できます。
③ 現場の8割超がストレスを感じている
→ 業務効率だけでなく、従業員の定着や働きやすさの観点でもデジタル化の検討が必要です。
帳票業務のデジタル化は、単なる「IT化」ではなく、現場の働き方そのものを見直す取り組みです。その第一歩として、まずは自社の現場が「どの工程で」「どの程度の負担を感じているか」を把握することから始めてみてはいかがでしょうか。
| 本調査のダウンロードはこちら:https://application.i-reporter.jp/download.research18 |
i-Reporterで、転記のない現場をつくる
本調査で見えた課題、すなわち「後でまとめ書き」による記入ミス、「PC入力+確認」の三度手間、8割超のストレス、経営層との認識ギャップ、これらはすべて「紙に書いて、後で打ち直す」という運用に根本原因があります。
「i-Reporter」は、紙の帳票レイアウトをそのままタブレット上で再現し、現場で直接デジタル入力できるシステムです。
- 紙と同じ見た目だから、現場への教育コストがほとんどかかりません
- ノーコードで帳票を作成・修正できるため、IT部門に頼らず運用できます
- オフライン環境でも動作するので、電波の届きにくい工場内でも使えます
- 入力データはExcel・CSV・基幹システムに自動連携|転記作業がゼロになります
「まず1帳票だけ試してみたい」というご相談があれば、以下よりお問い合わせください。
▶ i-Reporterの詳細・お問い合わせはこちら
https://i-reporter.jp/
よくある質問(FAQ)
Q1:製造現場で記入ミスが最も発生しやすいタイミングはいつですか?
A1:本調査では、「作業が終わってから後でまとめて記入するとき」が52.8%で最多でした。記憶をたどって書くため、記憶違いや抜け漏れが起きやすくなります。対策としては、作業のその場でリアルタイムに入力できる仕組みの導入が有効です。
Q2:転記作業で最も時間がかかる工程はどこですか?
A2:「PCやExcelへの入力」が31.5%で最多、次いで「入力内容の確認・チェック」が24.1%です。この2つで全体の半数以上を占めており、記入→転記→確認という三度手間が現場の時間を圧迫しています。
Q3:転記作業は現場のストレスにどの程度影響していますか?
A3:「かなりストレスを感じている」(22.2%)と「ややストレスを感じている」(60.2%)を合わせて82.4%が転記にストレスを感じています。業務効率だけでなく、従業員の定着や働きやすさにも影響するテーマです。
Q4:現場帳票のデジタル化で転記作業をなくすことはできますか?
A4:可能です。タブレット端末で現場から直接データを入力し、基幹システムやExcelに自動連携する仕組みを使えば、転記という工程そのものがなくなります。i-Reporterは紙の帳票レイアウトをそのまま電子化できるため、現場の運用を大きく変えずに導入できます。
Q5:帳票のデジタル化を経営層に提案するにはどうすればよいですか?
A5:本調査のように、現場の負担を数値で可視化することが第一歩です。「8割超がストレスを感じている」「約5人に1人が経営層は把握できていない」といったデータは、経営層との対話で有効な材料になります。


現場帳票研究所の編集部です!
当ブログは現場帳票電子化ソリューション「i-Reporter」の開発・販売を行う株式会社シムトップスが運営しております。
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