【現場帳票の使いやすさと改善意識】現場帳票のレイアウト、7割が「使いやすい」と評価する一方、9割が「改善したい」と思った経験あり
この記事の要点
- 現場責任者の9割が改善を望むが、約6割が「現場の混乱が心配」で踏み切れない
- 使いやすさの決め手は「一目で全体が見渡せるレイアウト」(63.2%)、使いにくさの主因は「記入欄の小ささ」(67.9%)
- 帳票改善の判断権限、約半数が「本社・管理部門」にあり、現場主導での見直しに壁
〜現場が恐れるのは変化ではなく「慣れた形が変わること」〜
目次

調査概要
- 調査名称
- 現場帳票のレイアウトに関する意識調査
- 調査主体
- 株式会社シムトップス
- 調査方法
- IDEATECHが提供するリサーチマーケティング「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
- 調査対象
- 製造現場の業務に日常的に関与し、現場帳票(作業記録・点検表・検査表など)を主に紙で運用しながら業務に用いている、現場リーダー層110名
- 調査実施日
- 〜
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはなりません。
≪利用条件≫
1 情報の出典元として「i-Reporter」の名前を明記してください。
2 ウェブサイトで使用する場合は、出典元として、下記リンクを設置してください。
URL:https://i-reporter.jp/
はじめに
製造現場では、紙の帳票が今も多くの場面で使われ続けています。しかし、使い慣れた帳票だからこそ、改善の必要性を感じながらも「変えることへの不安」が先に立ち、改善に踏み切れないリーダーが少なくありません。
株式会社シムトップスでは、国内シェアNo.1の現場帳票システム「i-Reporter(アイレポーター)」の提供を通じて、多くの製造現場が抱える帳票業務の課題に向き合ってきました。その知見をもとに、今回、現場帳票を主に紙で運用している製造現場のリーダー層110名を対象に、帳票のレイアウトに関する意識調査を実施しました。
本コラムでは、「現場は今の帳票をどう評価しているのか」「それでも改善が進まないのはなぜか」「そもそも誰が改善を決められるのか」という、現場が抱えるリアルな実態を、調査データをもとに読み解いていきます。
現場責任者の約7割が、現行の帳票を「使いやすい」と評価
「Q1. あなたは、現在使用している紙帳票について、「見やすさ」「書きやすさ」「わかりやすさ」の観点で、どの程度使いやすいと感じていますか。」(n=110)と質問したところ、「非常に使いやすい」が20.0%、「やや使いやすい」が49.1%という回答となりました。

- 非常に使いやすい:20.0%
- やや使いやすい:49.1%
- あまり使いやすくない:21.8%
- 全く使いやすくない:3.6%
- わからない/答えられない:5.5%
使いやすいと感じる理由、63.2%が「一目で全体が見渡せるレイアウト」で最多
「Q2. Q1で「非常に使いやすい」「やや使いやすい」と回答した方にお聞きします。使いやすいと感じる理由を教えてください。(複数回答)」(n=76)と質問したところ、「一目で全体が見渡せるレイアウトだから」が63.2%、「項目名を見れば、何を書くべきかすぐわかるから」が51.3%、「記入欄の大きさが書きやすいサイズだから」が42.1%という回答となりました。

- 一目で全体が見渡せるレイアウトだから:63.2%
- 項目名を見れば、何を書くべきかすぐわかるから:51.3%
- 記入欄の大きさが書きやすいサイズだから:42.1%
- 記入する順番が、実際の作業の流れと一致しているから:31.6%
- 前後の工程の情報を同時に確認できるから:23.7%
- 自分の現場に合わせてカスタマイズされているから:17.1%
- 新人に教えるときも説明しやすいから:13.2%
- その他:0.0%
- わからない/答えられない:0.0%
使いにくいと感じる理由、約7割が「記入欄が小さくて書ききれない」と回答
「Q3. Q1で「あまり使いやすくない」「全く使いやすくない」と回答した方にお聞きします。使いやすくないと感じる理由を教えてください。(複数回答)」(n=28)と質問したところ、「記入欄が小さくて、書ききれないことがあるから」が67.9%、「文字が小さくて読みづらいから」が42.9%、「どの欄に何を書くべきか、毎回考えないといけないから」が28.6%という回答となりました。

- 記入欄が小さくて、書ききれないことがあるから:67.9%
- 文字が小さくて読みづらいから:42.9%
- どの欄に何を書くべきか、毎回考えないといけないから:28.6%
- 似たような項目が複数あり、どちらに書くか迷うから:28.6%
- 作業の流れと記入する順番が合っていないから:28.6%
- 昔の業務に合わせた設計のまま、今の実態に合っていないから:25.0%
- 必要な情報がどこにあるか探すのに時間がかかるから:21.4%
- 項目名だけでは何を書くべきかわからないから:14.3%
- その他:0.0%
- わからない/答えられない:0.0%
職場で使用する帳票、約4割が「現場の責任者が作成」、「本社・管理部門作成」が約2割
「Q4. あなたの現場で使用している紙帳票は、誰が主導して作成されたものですか。」(n=110)と質問したところ、「現場の責任者が作成した」が37.3%、「本社・管理部門が作成した」が21.8%という回答となりました。

- 現場の担当者が作成した:13.6%
- 現場の責任者が作成した:37.3%
- 本社・管理部門が作成した:21.8%
- 外部の業者やコンサルタントが作成した:10.9%
- 過去の担当者が作成したが、誰かはわからない:4.5%
- 前任者から引き継いだが、もともと誰が作ったかは不明:6.4%
- その他:0.9%
- わからない/答えられない:4.5%
約6割の企業が、1年以内に帳票の見直しを実施
「Q5. あなたの現場で使用している紙帳票を最後に見直してから、どれくらい経ちますか。」(n=110)と質問したところ、「1ヶ月以上~3ヶ月未満」が19.1%、「6ヶ月以上~1年未満」が17.3%という回答となりました。

- 1ヶ月未満:6.4%
- 1ヶ月以上~3ヶ月未満:19.1%
- 3ヶ月以上~6ヶ月未満:16.4%
- 6ヶ月以上~1年未満:17.3%
- 1年以上~3年未満:15.5%
- 3年以上~5年未満:7.3%
- 5年以上前:3.6%
- 自分が知る限り、一度も見直されていない:9.1%
- わからない(見直しがあったかどうか把握していない):5.5%
90.0%が現行の帳票を「改善したい」と回答
「Q6. あなたは、現在の紙帳票を「改善したい」と思ったことはありますか。」(n=110)と質問したところ、「頻繁に思う(月に1回以上)」が26.4%、「ときどき思う(年に数回程度)」が63.6%という回答となりました。

- 頻繁に思う(月に1回以上):26.4%
- ときどき思う(年に数回程度):63.6%
- 過去に一度だけ思ったことがある:1.8%
- 思ったことはない:6.4%
- わからない/答えられない:1.8%
改善したい箇所、「項目の並び順や構成」が46.5%でトップ、「項目の数」(38.6%)が続く
「Q7. Q6で「頻繁に思う」「ときどき思う」「過去に一度だけ思ったことがある」と回答した方にお聞きします。見直すとしたらどの部分から手を付けたい、または実際に手をつけましたか。(上位3つまで回答可)」(n=101)と質問したところ、「項目の並び順や構成」が46.5%、「項目の数(増やす/減らす)」が38.6%、「記入欄の大きさや配置」が33.7%という回答となりました。

- 項目の並び順や構成:46.5%
- 項目の数(増やす/減らす):38.6%
- 記入欄の大きさや配置:33.7%
- 記入ルールのわかりやすさ:26.7%
- 文字の大きさや視認性:24.8%
- 紙からデジタルへの移行:21.8%
- 他の帳票や書類との連携:11.9%
- イレギュラー対応のしやすさ:10.9%
- 帳票そのものの廃止・統合:4.0%
- 過去データの参照しやすさ:3.0%
- その他:0.0%
- わからない/答えられない:1.0%
改善に踏み切れない理由、約6割が「変更による現場の混乱が心配」と回答
「Q8. Q6で「頻繁に思う」「ときどき思う」「過去に一度だけ思ったことがある」と回答した方にお聞きします。改善したいと思っても、実際に改善が進まなかった理由を教えてください。(複数回答)」(n=101)と質問したところ、「変更による現場の混乱が心配だから」が59.4%、「過去からの慣習で変えにくい雰囲気があるから」が42.6%、「変えると教育・周知のコストがかかるから」が24.8%という回答となりました。

- 変更による現場の混乱が心配だから:59.4%
- 過去からの慣習で変えにくい雰囲気があるから:42.6%
- 変えると教育・周知のコストがかかるから:24.8%
- 改善を提案する場や仕組みがないから:24.8%
- 他の業務が優先で手が回らないから:24.8%
- 誰が判断・承認すべきかわからないから:16.8%
- 改善しても評価されないから:12.9%
- 改善の必要性を上に伝えても理解されないから:12.9%
- どう改善すればいいかわからないから:2.0%
- その他:1.0%
- わからない/答えられない:0.0%
職場における帳票改善の判断権限、約半数が「本社・管理部門」にあると判明
「Q9. あなたの現場では、帳票の改善について、誰が判断・決定する立場にありますか。最もあてはまるものを選択してください。」(n=110)と質問したところ、「現場の責任者が判断している」が26.4%、「本社・管理部門が判断している」が46.4%という回答となりました。

- 現場の責任者が判断している:26.4%
- 本社・管理部門が判断している:46.4%
- 現場と本社の両方で判断している:20.0%
- 誰が判断すべきか明確ではない:4.5%
- その他:0.0%
- わからない/答えられない:2.7%
まとめ
今回は、製造現場の業務に日常的に関与し、現場帳票を主に紙で運用している現場リーダー層110名を対象に、現場帳票のレイアウトに関する意識調査を実施しました。その結果、約9割(90.0%)が紙帳票の改善意向を持ちながらも、約6割(59.4%)が「現場の混乱が心配」という理由で改善に踏み切れていない実態が明らかになりました。
まず、現在使用している紙帳票の使いやすさについて、「使いやすい」と回答した現場責任者は約7割(69.1%)でした。使いやすい理由では「一目で全体が見渡せるレイアウト」(63.2%)が最多となり、使いにくい理由では「記入欄が小さくて書ききれない」(67.9%)がトップでした。改善が進まない理由としては「変更による現場の混乱が心配」(59.4%)、「過去からの慣習で変えにくい雰囲気がある」(42.6%)が上位に挙がりました。帳票改善の判断権限は「本社・管理部門」(46.4%)が最多で、「現場の責任者」(26.4%)を大きく上回る結果となりました。
本調査から見えてきたのは、現場が「今のやり方を否定しているのではなく、大きく変えずに良くしたい」と望んでいる実態です。約7割が現行のレイアウトを「使いやすい」と評価していることからも、現場が躊躇している要因は改善そのものではなく、「変更によって生じる現場の混乱」であると考えられます。 今後の現場改善においては、既存の運用や慣習を「変えるべき壁」と捉えるのではなく、むしろ現場が培ってきた資産として尊重する姿勢が求められます。現場の使い勝手や業務フローを大きく変えることなく、心理的・実務的な負担を抑えながら改善を進めていくことが、製造現場におけるDX推進の鍵となるでしょう。
| 本調査のダウンロードはこちら:https://application.i-reporter.jp/download.research17 |
i-Reporterで、「慣れた帳票」を変えずに改善する
i-Reporterは、現場が使い慣れた紙の帳票レイアウトを変えずにタブレット画面上に再現できます。
作業者は『昨日までと同じ感覚』で記入でき、59.4%が懸念する『現場の混乱』をゼロにして、記録の効率化や、品質向上、デジタル化を実現できます。
今回の調査で浮き彫りになった「変更による現場の混乱」や「再教育の手間」への懸念を払拭し、作業者はこれまでの業務フローを変えることなく、直感的にデジタル化への移行が可能です。 また、調査で多くの現場が課題として挙げた「記入欄が小さく書ききれない」といった物理的な制約も、デジタル入力ならではの文字サイズ自動調整や入力補助機能により解消。紙のA4サイズの物理的制約から解放され、非効率的な手書きから、 キーボード入力やドロップダウンでストレスフリーに。現場が大切にしてきた「使いやすさ」を守りながら、業務効率化と高度なデータ活用を同時に実現します。
▶ i-Reporterの詳細・お問い合わせはこちら
https://i-reporter.jp/
よくある質問
Q1:現場帳票の改善が進まない理由で最も多いのは何ですか?
A1:「変更による現場の混乱が心配」が59.4%で最多でした。次いで「過去からの慣習で変えにくい雰囲気がある」(42.6%)、「変えると教育・周知のコストがかかる」(24.8%)が続きます。改善意欲はあっても、変化のプロセスへの不安が先に立つ実態が浮き彫りになっています。
Q2:現場帳票の改善は誰が決定しますか?
A2:約半数(46.4%)が「本社・管理部門が判断している」と回答しており、「現場の責任者が判断している」は26.4%にとどまります。現場リーダーが改善の必要性を感じていても、自ら決定できる立場にないケースが多いことがわかります。
Q3:現場帳票が使いにくい理由で最も多いのは何ですか?
A3:「記入欄が小さくて書ききれない」が67.9%で最多です。次いで「文字が小さくて読みづらい」(42.9%)、「どの欄に何を書くべきか毎回考えないといけない」(28.6%)が続きます。紙という物理的な制約が、使いにくさの主な原因となっています。
Q4:現場帳票を改善するとしたら、どこから手をつけるべきですか?
A4:本調査では「項目の並び順や構成」(46.5%)が最も多く挙げられ、次いで「項目の数(増やす/減らす)」(38.6%)、「記入欄の大きさや配置」(33.7%)が続きます。レイアウトの見直しから着手するのが、現場の納得感を得やすい方法といえます。
Q5:現場への負担をかけずに帳票を改善することはできますか?
A5:可能です。現場が使い慣れた紙の帳票レイアウトをそのままデジタル化できるシステムを使えば、見た目や操作感を変えずに改善できます。i-Reporterは紙の帳票をそのままタブレット上に再現できるため、教育コストをほぼかけずに導入できます。

現場帳票研究所の編集部です!
当ブログは現場帳票電子化ソリューション「i-Reporter」の開発・販売を行う株式会社シムトップスが運営しております。
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