目次
〜95.1%が、業務のデジタル化に期待〜
この度、自動販売機補充員(ベンダー)107名を対象に、自動販売機の管理業務に関する実態調査を実施しました。
調査概要
- 調査名称:自動販売機の管理業務に関する実態調査
- 調査方法:IDEATECHが提供するリサーチデータマーケティング「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
- 調査期間:2024年10月21日〜同年10月22日
- 有効回答:自動販売機補充員(ベンダー)107名
≪利用条件≫ 1 情報の出典元として「株式会社シムトップス」の名前を明記してください。 2 ウェブサイトで使用する場合は、出典元として、下記リンクを設置してください。 URL:https://i-reporter.jp/
担当者1人あたりの自動販売機の管理台数、77.7%が「20台以上」の実態
「Q1.お勤め先では、1人の担当者につき、どのくらいの自動販売機を管理していますか。」(n=107)と質問したところ、「40台以上60台未満」が26.2%、「20台以上40台未満」が17.8%、「60台以上80台未満」が17.8%という回答となりました。
なお、2018年には、自動販売機管理業務に伴う長時間労働に対して、労働基準監督署が是正勧告を出した事例があります。この事例の方は、毎日18台〜20台の自動販売機を訪問しており、1日16〜17時間の長時間労働を余儀なくされていました。休憩時間を取ることも出来ない状態で、月の残業時間は100時間を超えることもあったようです。(※)
「20台以上」の自動販売機を管理している担当者が77.7%に上ることは、驚異的な結果であり、現場の負担軽減に向け、早急な対策が求められています。
※サントリーグループで「外回り業務」に是正勧告 外回り営業に蔓延する違法状態
・10台未満:7.5%
・10台以上20台未満:11.2%
・20台以上40台未満:17.8%
・40台以上60台未満:26.2%
・60台以上80台未満:17.8%
・80台以上100台未満:5.6%
・100台以上:10.3%
・わからない/答えられない:3.7%
約半数が、「売上金の集金・釣り銭の補充」や「業務スケジュールやルート報告」をアナログで実施
「Q2.あなたは現在、どのような業務をアナログ(手書き・紙での管理、電話での報告等)で行っていますか。(複数回答)」(n=107)と質問したところ、「売上金の集金・釣り銭の補充」が49.5%、「業務スケジュールやルート報告」が45.8%、「特別イベント・キャンペーンに関する報告書作成」が44.9%という回答となりました。
・売上金の集金・釣り銭の補充:49.5%
・業務スケジュールやルート報告:45.8%
・特別イベント・キャンペーンに関する報告書作成:44.9%
・商品の補充:42.1%
・自販機の点検、メンテナンス:37.4%
・故障・不具合報告:29.9%
・空き缶、空き瓶、ペットボトルの回収や清掃:25.2%
・自動車の点検清掃:17.8%
・その他:0.0%
・アナログな業務はない:0.0%
・わからない/答えられない:2.8%
約60%が、業務時間内に担当の自動販売機を「まわることができていない」実態
Q2で「アナログな業務はない」「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q3.あなたは、業務時間内に担当の自動販売機をまわることができていますか。」(n=104)と質問したところ、「常にまわることができている」が40.4%、「まわりきれない時があるが、時間外、休日対応などで補っている」が37.5%、「まわりきれない時があるが、残業は特にしていない」が19.2%という回答となりました。
・常にまわることができている:40.4%
・まわりきれない時があるが、時間外、休日対応などで補っている:37.5%
・まわりきれない時があるが、残業は特にしていない:19.2%
・まわりきれない時がほとんどだが、時間外、休日対応などで補っている:2.9%
・まわりきれない時がほとんどだが、残業は特にしていない:0.0%
・わからない/答えられない:0.0%
現場でのミスの発生頻度、「ほぼ毎日」が29.9%、「週に数回程度」が42.1%に上る
「Q4.現場で発生するミスの頻度について教えてください。」(n=107)と質問したところ、「ほぼ毎日」が29.9%、「週に数回程度」が42.1%という回答となりました。
・ほぼ毎日:29.9%
・週に数回程度:42.1%
・月に数回程度:23.4%
・ほとんど発生しない:3.7%
・わからない/答えられない:0.9%
アナログ業務にて生じている現場の課題、「報告書の収集、集計作業に時間がかかる」が57.7%で最多
Q2で「アナログな業務はない」「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q5.現在、アナログで行っている業務にて生じている現場の課題を教えてください。(複数回答)」(n=104)と質問したところ、「報告書の収集、集計作業に時間がかかる」が57.7%、「報告書の記載漏れ、ミスなど精度が低い」が48.1%、「報告内容の信頼性が低い」が48.1%という回答となりました。
・報告書の収集、集計作業に時間がかかる:57.7%
・報告書の記載漏れ、ミスなど精度が低い:48.1%
・報告内容の信頼性が低い:48.1%
・リアルタイムでの状況把握が困難:46.2%
・データの信頼性が低い:28.8%
・データの検索・参照が困難:14.4%
・その他:1.0%
・特にない:1.0%
・わからない/答えられない:0.0%
アナログな業務により「離職者の増加」(64.4%)が発生
Q2で「アナログな業務はない」「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q6.アナログな業務によって、現場ではどのような問題が生じていますか。(複数回答)」(n=104)と質問したところ、「離職者の増加」が64.4%、「製品やおつりが出ない、違う製品が出てしまう、お金詰まりなどのトラブル発生」が45.2%、「自販機周りの衛生に関するクレーム発生」が45.2%という回答となりました。
・離職者の増加:64.4%
・製品やおつりが出ない、違う製品が出てしまう、お金詰まりなどのトラブル発生:45.2%
・自販機周りの衛生に関するクレーム発生:45.2%
・従業員の残業増加:36.5%
・商品の売り切れに関するクレーム発生:26.9%
・赤字把握の遅れ:11.5%
・その他:1.0%
・わからない/答えられない:0.0%
約9割が、報告書の内容を「再度確認することがある」と回答
「Q7.お勤め先で、報告書の内容を再度確認することはありますか。」(n=107)と質問したところ、「よくある」が36.5%、「ときどきある」が51.4%という回答となりました。
・よくある:36.5%
・ときどきある:51.4%
・あまりない:6.5%
・全くない:4.7%
・わからない/答えられない:0.9%
90.6%から、アナログ業務のデジタル化に「魅力を感じる」との声
Q2で「アナログな業務はない」以外を回答した方に、「Q8.アナログな業務がデジタル化されるとしたら、魅力的に感じますか。」(n=107)と質問したところ、「かなりそう感じる」が37.3%、「ややそう感じる」が53.3%という回答となりました。
・かなりそう感じる:37.3%
・ややそう感じる:53.3%
・あまりそう感じない:4.7%
・全くそう感じない:2.8%
・わからない/答えられない:1.9%
95.1%が、アナログ業務のデジタル化による「現場課題の改善」に期待
Q5で「特にない」「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q9.アナログな業務をデジタル化することで、Q5で回答した現場の課題がどの程度改善されると思いますか。」(n=103)と質問したところ、「かなり改善される」が50.4%、「やや改善される」が44.7%という回答となりました。
・かなり改善される:50.4%
・やや改善される:44.7%
・あまり改善されない:3.9%
・全く改善されない:1.0%
・わからない/答えられない:0.0%
まとめ
今回は、自動販売機補充員(ベンダー)107名を対象に、自動販売機の管理業務に関する実態調査を実施しました。
まず、約半数が、「売上金の集金・釣り銭の補充」や「業務スケジュールやルート報告」をアナログで実施しており、約6割が、業務時間内に担当の自動販売機を「まわることができていない」ことが分かりました。また、現場でのミスの発生頻度は、「ほぼ毎日」が29.9%、「週に数回程度」が42.1%に上ります。さらに、アナログ業務にて生じている現場の課題としては、「報告書の収集、集計作業に時間がかかる」が57.7%で最も多く、アナログ業務により発生している問題として、64.4%が「離職者の増加」を挙げました。最後に、90.6%から、アナログ業務のデジタル化に「魅力を感じる」との声が挙がり、95.1%が、アナログ業務のデジタル化による「現場課題の改善」に期待しています。
今回の調査では、自動販売機管理におけるアナログ業務の実態が浮き彫りになりました。アナログ業務が現場の負担を増やし、離職者の増加にも影響を与えています。デジタル報告・管理ツールを活用することで、現場の管理業務効率化とコスト削減が期待できるでしょう。
あらゆる業種の様々な現場帳票をデジタル化/ペーパレス化!「i-Reporter」について
「i-Reporter(アイレポーター)」は国内トップシェア(※1)の現場帳票ペーパーレス化ソリューションです。入出庫や棚卸作業などの在庫管理業務、QSCチェックなど店舗で発生する報告書のデジタル化が誰でも簡単に実現できます。デジタル化した報告書は自動入力機能・写真撮影・バーコード読み取り等、様々な入力効率化機能で入力を簡素化でき、入力ミスや漏れを削減可能。報告後の情報共有・集計・保管・検索の高速化も実現できます。使い慣れた現場の報告書はそのままのレイアウトで誰でも簡単にデジタル化できるので、現場への教育いらずで簡単に利用できます。
現場帳票研究所の編集部です!
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