導入事例京都電機器株式会社

京都電機器株式会社

出荷時の検査記録帳票を電子化した事例

カイゼン効果

Before

製品15台の情報を1枚に記載するため記録スペースが小さく、記録漏れ、書き辛い・読み辛い

After

製品1台につき1帳票の帳票を構成、記録しやすく、見やすい電子帳票が実現

Before

紙が劣化してしまい、視認性や可読性、保管の品質にも問題が生じる

After

データがサーバー管理されるので、『印刷』する必要がなくなった

Before

荷姿撮影のためにデジカメを事務所に取りに行き、写真撮影、事務所に戻って画像確認、上司へ確認と手数が多い

After

記録作業と写真撮影、上司への確認が一度に行える

  • 製造部 部長 上田 憲英 氏

  • 資材調達部 生産業務課 主任 辻川 佳督 氏

  • 製造部第二生産課 主任 田中 健志 氏

  • 製造部第二生産課 山田 朋美 氏

  • 製造部第二生産課 課長 大口 一典 氏

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京都電機器株式会社 導入事例資料

京都電機器株式会社(以下、京都電機器)は、京都府宇治市に本社を構え、設立から62年を迎える老舗の電源メーカー。携帯電話やパソコンの部品を製造する機械の電源の他、発電機に内蔵されているインバーター装置、バッテリーフォークリストの充電器を製造している。回路設計、ソフト設計から構造設計、生産設計から各種シュミレーション、各種評価設備・検査設備を備えており、一貫したモノづくりで製品を提供できる企業だ。

▲製造部 部長 上田憲英様

上田様 – 電源の心臓部であるパワーモジュールに関して、チップはウエハーで外部調達しますが、後工程は社内のクリーンルームで内製しています。生産技術も内製を基本としており、ロボット等の汎用品ですが、それ以外は自社で設計し構築しています。3Dプリンターも社内に多数設置しており、現場で必要なものは出来る限り内製し、改善を日々行っております。

取引先から検査データ等の報告書を電子化するよう要求があった

▲製造部 第二生産課 主任 田中健志様

田中様 – 製造本部長が「何故ドライバーとボールペンの両方を持つ必要があるのか、何故紙を持たなければいけないのか」と作業のあり方に違和感を抱いていたところ、取引先よりデータの電子化要求がありました。これを好機と捉え、製造本部長に新任したタイミングだったこともあり、i-Reporterの導入に踏み切ったのがきっかけでした。

▲紙帳票が現場を圧迫している様子
▲毎月ダンボール箱が増えていくため、年々保管スペースは拡大、過去帳票を探すのも一苦労。

従来の出荷記録は15台で1枚の紙を使用しており、様々な問題が発生

田中様 – i-Reporter導入前は、印刷の手間を省く目的で、製品15台の情報を記録用紙1枚に記載していました。
1台分の記録スペースが非常に小さくなり、横列との見間違えによるチェック忘れの発生や、書き辛い・字が小さくて読み辛いといった声が上がりました。
15台分の記録後には、紙は劣化してしまい、視認性や可読性、保管の品質にも問題が生じることがありました。
そのため、i-Reporter導入検討の主軸は、生産性の向上と、プリンタ用紙の使用削減としました。

導入後、帳票が見やすくなり、漏れやミスの削減ができた

▲出荷前の記録として、写真を撮影して帳票に記録する

田中様 – i-Reporter導入によって、データがサーバー管理されるので、『印刷』する必要がなくなり、従来の課題であった印刷の手間は存在しなくなりました。
電子帳票は、製品1台につき1帳票で構成されており、記録・報告が行えます。
自由に作成できるので、現場の声を反映させた【記録しやすく】【見やすい】電子帳票が実現できます。
i-Reporterには、記録漏れ管理の機能があり、紙での記録時の問題点が解決しました。
また、記録時にタブレットのカメラ機能を使用できるので、撮影のためにカメラを取りに行く移動ロスが削減できました。
従来、出荷前の製品の傷や汚れ・変形がないこと保証するために荷姿画像の入った報告書を作成していました。
荷姿画像のために、デジタルカメラを事務所に取りに行き、箱詰め前の状態の写真を撮影し、事務所に戻ってパソコンで画像確認した上で、上司の確認を求めていました。
i-Reporterでは、記録作業と写真撮影、画像添付が一度に行えるようになり、撮影後にチェックシートと画像の紐付けを行う必要がなくなりました。

▲承認機能を使い、別フロアに移動することなく報告書の確認を得ることが出来る。

さらにワークフローの機能があり、別フロアにいる出荷承認者に『紙』の報告書を持っていく必要がなくなりました。
結果的に、『印刷』の問題解決だけではなく、移動ロスと作業時間を削減することができ、生産性向上にも大きく繋がることができました。


現場作業者からも大変便利になったと声も上がっています。
・「バーコード機能により長々としたシリアルナンバーを記載する時間を短縮することができた」
・「記入漏れ防止機能や、数字のしきい値機能を利用することでミス防止になった」
・「記録内容の確認のためにわざわざ、フロアを行き来する必要がなくなり、楽になった」
など。

▲外付けのバーコードスキャナーを使用し、現場作業者の入力の手間を削減している

外国人労働者にとっても大変便利

田中様 – 京都電機器では外国人労働者を多数雇用していますが、語学レベルは様々で、話すことや聞くことは得意な反面、書くことが苦手といった方もいます。
そこで、i-Reporterの機能を有効活用し、入力を簡素化することで、記入を楽にしています。
具体的には、電子帳票の特定の項目に対して任意の単語をドラムロール型で設定しておき、作業者は選択してもらうだけで入力が完了する、という方法です。
視覚的にも作業的にもわかりやすいので、外国人労働者に便利で、有効活用しています。

作業工数約30%削減、確認工数92%削減を実現

田中様 – i-Reporterを導入したことで、作業工数約30%削減、確認工数92%削減に成功。紙を保管するための段ボール箱が毎年1㎡ずつ拡大していたが、0になりました。空いたスペースは作業場所として利用出来るようになり、作業効率が向上しただけでなく、プリンタのカウンタ数も20%削減させることに成功しました。

次はホストコンピューターと連携を行い、更に作業効率の向上を実現したい

製造本部 取締役製造本部長 小島亨様

小島様 – 現在、i-Reporterをホストコンピューターと連携し、i-Reporter側に入力したキーワードをもとに、ホストコンピューターからマスターデータなどを取得できる仕組みの開発を進めています。具体的には、i-Reporterにキーワードを入力すると、基幹システムよりマスターを取得できるようにする、といった連携が行えます。
実現すれば、現場作業者は様々な製品情報を手入力することなく帳票に記録できるので、これまで以上に生産性を向上することができると考えています。

今後に向けて

田中様 – 京都電機器として、少子高齢化に向けて人材確保が重要な課題となります。そのためには、人や物に依存しない、属人化せず自動化できるような仕組みを作るべく、i-Reporter導入をはじめ、IoTやAIを導入、デジタルサイネージやデジタルペーパーなどを積極的に導入、活用していきたいと考えています。
引き続き、あらゆる業務を自動化、合理化、効率化、省人化し、人材確保につなげて参ります。

なお、今回の取材の模様を動画にまとめてあるので、併せて確認いただきたい。

導入企業プロフィール

京都電機器株式会社

設立:
1962年
本社所在地:
〒611-0041 京都府宇治市槇島町十六19-1
事業内容:
パワーエレクトロニクス事業 / オプトエレクトロニクス事業
オフィシャルサイト

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