導入事例トヨタ自動車東日本株式会社

トヨタ自動車東日本株式会社

外部システムとも連携、品質と信頼性向上を実現した事例

カイゼン効果

Before

紙の帳票を書いた後、Excelに転記して日報を作成したり、各種KPIをグラフ化したりと多くの工数が発生

After

保全作業後、故障の件数や要因分析、対策の進捗状況などが自動的に可視化

Before

タイムリーに現場の情報を把握することが難しい状態

After

知りたい情報がタイムリーに確認できるようになったので、報告会の資料準備もなくなり大変楽

Before

1車種数百ある部位の測定結果を紙に手書きでプロットし、グラフを作成するという膨大な作業工数が発生

After

デジタルトルクレンチと連携し「トルク記入」「日毎計算」「傾向分析」工程をすべて自動化

  • 情報システム部 DX推進室 後藤 佑介 氏

  • 岩手工場 組立部 吉田 淳 氏

  • 岩手工場 組立部 佐藤伸也 氏

東北から世界へ。世界に誇るコンパクトカーの生産拠点

後藤様:トヨタ自動車東日本株式会社は、関東自動車工業・セントラル自動車・トヨタ自動車東北の3社が集結し、世界に誇るコンパクトカーの生産拠点となるべく2012年7月に誕生しました。「東北から世界へ魅力あるコンパクトカーをもっと早くお客様へ」をミッションに、企画・開発から生産まで一貫した取り組みを行っています。

主な拠点は、国内に5か所、海外に2か所あります。本社・宮城大衡工場、岩手工場では車両を、宮城大和工場ではエンジンなどのユニット部品を生産し、東富士総合センターでは、主に車両の開発を行っています。

i-Reporter導入の決め手は、「データベースの公開」

後藤様:展示会でいくつか製品を検討したなかで、i-Reporterに決めたのは、まずスモールスタートで始められるという点でした。はじめは5ユーザーから検証を開始し、現在は280ユーザーになり、5つほどのサーバーを動かしています。

また、決め手になったのは、i-Reporterのデータベースや仕様書を公開してくれた点です。電子帳票を作りBIツールに繋げるという単純な流れだけでなく、データを加工したり、社内システムのデータと連携したりと、2次加工できたことが大きかったですね。もし、i-Reporterがクラウドのみの電子帳票ツールでしたら導入していなかったと思います。

i-Reporterでまず試してみたのは、保全作業票のデジタル化です。これまでは紙の帳票を書いた後、Excelに転記して日報を作成したり、各種KPIをグラフ化したりと多くの工数がかかっていました。また、タイムリーな情報把握が難しい状態となっていました。

現在は保全作業を行った後、その内容を作業票としてi-Reporterで記入します。そして、この帳票をもとに、故障の件数や要因分析、対策の進捗状況などを「Motionboard」というシステムで可視化しています。

知りたい情報がタイムリーに確認できるようになったので、報告会の資料準備もなくなり大変楽になりました。

時間短縮だけでなく、品質と信頼性の向上に

後藤様:帳票がデジタルに変わったことで、様々なKPIの表示が自働化され、その事例を紹介することで他部署、他業務へデジタル化が普及するきっかけとなりました

なかでもi-Reporter導入の効果が大きかったのは、ねじ締付トルク管理帳票の「Xbar-R(エックスバーアール)管理図」です。

吉田様:Xbar-R管理図とは、品質管理をする上でのひとつの道具で、組立工程では、締付部位のトルク値を安定的に維持することを目的に使用しています。1車種あたり数百の対象部位がありますが、1部位につき1枚の帳票を作成し、毎日「平均(Xbar)」と「範囲(R)」を計算します。

佐藤様:計算したデータを折れ線グラフに描画し、閾値超え、上昇・下降傾向、連続性の異常がないかなどを毎日確認しますが、i-Reporterを導入する前は、例えば、1車種数百の部位について、紙に手書きでプロットし、線を引くという膨大な作業工数が発生していました。この作業は組み立てが終わったあとに行うため、残業も多く現場に負担がかかっていました。

しかし、i-Reporterを導入した現在は、測定したデータを無線で転送できるデジタルトルクレンチのボタンを押した瞬間にデータがiPadに転送されるようになっていますので、「トルク記入」「日毎計算」「傾向分析」という工程がすべて自動化されています。

i-Reporter導入によって、作業時間が短縮されたのはもちろんのこと、手書きによる人的ミスがなくなり、さらに付加価値として「車両情報、使用するデジタルトルクレンチ、測定トルク」の入力情報を、マスタ登録情報と比較し照合させる機能も追加したことで、信頼性向上の効果も得られています。

また、i-Reporterのネットワーク機能を利用することにより、入力順番を自動的に制御しつつ、入力が終わったら自動的にカーソルを次に移動させていくことができる点も、現場観点からすると非常に魅力です。ポチっとトルクレンチを押すと、次の項目に自動で移動するため、カーソルを切り替える手間が要らないのです。このように、i-Reporterを外部のシステムやハードウェアと連携させ、活用の幅を広げています。

#i-Reporterと連携可能なソフトウェア
#i-Reporterと連携可能なハードウェア

現場からi-Reporterの指名が入ることも

後藤様:i-Reporterの活用は、作業票という単純なチェックシートから始まりましたが、最近では「ここでもこんな使い方ができるのか」と社内でも話題に上がります。

はじめは情報システム部から、「こんなことができるよ」と現場に見せて使用してもらいましたが、今では、「ここでも使えませんか?」という現場発信が主になっています。
情報システム部は、現場の困り事やニーズを聞いた時に「それには、このツールがよいのでは?」とさまざまな提案をしますが、「i-Reporterがいい」と現場からツールに関して指名が来ることもあります入力のしやすさが現場で評価されているようです。

佐藤様:デジタル化を進めるにあたって、はじめはタブレットやPCを使い慣れていない世代から躊躇するような声があがることもあるかと思います。しかし、当社ではi-Reporterなどを仕事で触るようになった60代の方から「今度iPhoneを買ってみようかな」というような声が聞かれるなど、プライベートにも変化が起きているようです。

後藤様:冒頭の話にもどりますが、トヨタ自動車東日本株式会社のミッションは、「東北から世界へ魅力あるコンパクトカーをもっと早くお客様へ」です。
今後もi-Reporterのようなツールを駆使しながらデジタル化を進め、世界中のお客様により良い製品をお届けする『スマートファクトリー』を目指していきます。

導入企業プロフィール

トヨタ自動車東日本株式会社

設立:
2012年7月
本社所在地:
宮城県黒川郡大衡村中央平1番地
事業内容:
トヨタ車の企画・研究開発・生産
オフィシャルサイト

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