導入事例株式会社アドバンテスト

株式会社アドバンテスト

MES(製造実行システム)のデータと連携して
工程進捗をみえる化した事例

カイゼン効果

Before

毎朝「進捗会議」を開き、工程表と帳票を照らし合わせて進捗を確認

After

MES上で生産計画と実績情報を組み合わせ、製造工程の予実を常に把握できる

Before

離れた工場の進捗把握のために電話やメールで、作業者が予定表と逐一比較する必要がある

After

リアルタイムに情報が共有されるため、ひと目で分かる

Before

現場で帳票を起票する作業だけで1日1時間以上必要

After

自動で帳票が生成されるため工数が0時間

  • 生産企画部部長 野村 祐 氏

  • 生産企画部 高徳 康行 氏

  • 生産企画部 マネージャー 田島 光輝 氏

事例資料をダウンロードする

株式会社アドバンテスト 導入事例資料

株式会社アドバンテスト(以下、アドバンテスト)は、半導体が正常に稼働することを検査するための装置「半導体テストシステム」の製造を手がける企業だ。
IT機器の普及に伴って急速に発展している半導体の開発に対し、その検査に必要な機器をタイムリーに提供することを強みとしている。

生産企画部部長 野村祐 氏

「半導体は、最近では自動車の自動車運転など、世の中の進歩に合わせて用途がどんどん広がっています。
そうした半導体を製造するメーカーに対して、的確に、タイムリーに追随していくことが重要だと考えています。」

半導体では、製造した製品のうち品質基準を満たしたものの割合、いわゆる「歩留まり」がメーカーのコストを大きく左右する。その歩留まりを試験する装置を提供しているアドバンテストは、半導体メーカーに対して重要な役割を担っている。

作業進捗の見える化へ

生産企画部 高徳康行 氏「1機種を生産するのに多くて10種類以上の帳票を使用しています。」
これらの帳票はもともと紙のものを使用していたが、生産管理の効率化を目指し、i-Reporterを導入して電子化を進めてきた。
しかしこの過程で課題となったのは、帳票そのものを電子化しただけでは、すぐには作業進捗が確認できないということだった。

「実績を帳票に入力しても、それが工程表の予定と一致しているかは人が判断する必要がありました。このため、以前は毎朝みんなで集まって「進捗会議」を開き、工程表と帳票を照らし合わせて確認していました。」
こうした作業進捗の見える化には、i-Reporter帳票とMES(製造実行システム)のデータを紐づけるための仕組みを用意する必要がある。
それを実現する手段が、i-Repo Projectだった。

帳票の実績を自動取得

注文が入ると、その工期や工程をMES(製造実行システム)に投入していく。工程にはそれぞれ細分化されたタスクが用意されており、その一つ一つにスケジュールが設定されている。こうしたMES上のデータは、WebAPIを介してi-Repo Projectへ投入することができる。i-Repo Projectはこのデータが入力されると、工程に合わせたi-Reporter帳票を自動で生成する。

製造現場ではタブレットを用いてi-Reporter帳票を確認し、作業実績を入力している。入力すると、いつ、誰が工程を進めたかという開始・完了の実績も製造実行システム・MESへ送られる。
MES上ではこれらをもとに生産計画と実績情報を組み合わせ、製造工程の予実を常に把握できるようになった。

また、i-Repo Projectではこうした実績をガントチャートなどの形で進捗状況をリアルタイムに見える化できるため、予定通りに製造が進んでいるか、直感的に把握することができるようになった。

工数がゼロに

こうした仕組みの構築によって作業進捗の見える化を実現したが、i-Repo Project導入のメリットはそれだけではないと、高徳さんは言う。

「オーダーを入れた時点でi-Reporter帳票が生成されることも非常に優れた機能だと感じています。
以前は現場で帳票を起票する作業だけで1日1時間以上かかっていたのですが、自動で帳票が生成されるため、その工数が0時間になりました。」

さらに委託先の工場にもi-Repo Projectを導入したことで、遠隔地の進捗管理も効率化した。離れた工場での進捗を判断するには、以前は電話やメールで報告を受けてそれを人が予定表と逐一比較する必要があったが、現在はi-Repo Projectを通じてリアルタイムに情報が共有されるため、i-Repo Projectを開けばひと目で分かるようになった。また紙の削減も進み、概算で年間2万枚ほどの節約に繋がった。

新たな価値創造へ

生産企画部 マネージャー 田島光輝 氏
進捗管理の見える化を実現させた一方で、その過程で生じた作業実績のデータは日々膨大に蓄積しはじめている。
高徳さんの上司にあたるマネージャーの田島さんは、こうしたデータを分析することで、業務プロセスの最適化などの改善に繋げていくことが、アドバンテストの次の目標だと語る。

「シムトップスさんのi-Repo Projectとi-Reporterを使ったことによって、ようやく進捗管理のデジタル化・見える化の基盤が構築できました。今後は見える化の次のステップとして、蓄積されたデータの利活用や分析、さらにはそのデータを活かしたビジネスへの新たな価値創造へ向けた取り組みを進めていきたいと考えています。」と語る。

導入企業プロフィール

株式会社アドバンテスト

設立:
1954年
本社所在地:
〒100-0005 東京都千代田区丸の内1丁目6番2号 新丸の内センタービルディング
事業内容:
半導体・部品テストシステム事業
オフィシャルサイト

導入社数4,000社以上!
ペーパレスアプリでの
シェアNo.1

i-Reporter

(アイレポーター)

使い慣れたエクセル帳票から
そのまま移行できる
現場帳票の電子化システム

3分で分かる資料ダウンロード

現場帳票のデジタル化相談してみる